映画ドラクエのこと

ドラクエに出るとしたら宿屋がいいな、むらはです

 

今超話題の作品、ドラゴンクエストを見てきました、ちなみに私ドラクエやったことありません

 

事前にネタバレを踏んで話の大筋は知っていたのですが、その後も勇者たちの悲痛の声がTwitterに流れ続けるものですから、どないなものかと立ち上がった村人Aが私というわけです

 

というわけで映画の感想ですが

 

言われてるほど悪くなかったです

 

拳を振り上げないでください、誰や天空の剣投げたのは、おい「ザラキ」するな

 

あくまでもドラクエに対してなんの思い出もない人間がネタバレ記事で念入りに準備をした上で見た感想です。詳細を書きますからそのナイフを下ろしてくださいな

 

映画が始まってまずはゲーム画面で話が進んでいきます。ダイジェストです。その後CGに切り替わり、主人公らしき少年とその父親が魔物に挑み父親が焼き殺され、主人公は奴隷に…という所で主人公(奴隷なう)が目覚めます。回想だったわけですね。一緒に捕まった王子ヘンリーと共に脱走し、ヘンリーは王国へ。主人公は実家に戻ります。ここで主人公は自分が天空の勇者かもしれないことを知るわけです

 

その後魔王の復活阻止のためのキーアイテムにして勇者にしか使えない武器「天空の剣」を探す旅に。

 

なんやかんやあって主人公は結局勇者じゃなかったことが分かったり、結婚したり、息子が生まれたり、その息子が勇者だと発覚したりして、魔王復活を目論む「ゲマ」との最終決戦に入ります。

 

私、今回の話のモデルであるドラクエVについて完全未プレイだったので非常に新鮮でした。ビアンカとフローラの主人公を巡る三角関係ですとか、親子三代にわたる(仏壇の小林)勇者探しの物語ですとか見ていて面白かったです。原作ファンからすれば言いたいこともあるでしょうが

 

物語はゲマを倒し、天空の剣で魔界の門を閉じついにフィナーレを迎える!という所で

 

お ま た せ

 

突如として主人公以外の全ての動きが止まります。そこに現れたのは謎の白い生物、「よくできてますね、しかし所詮はプログラム」そう呟くと彼は世界を崩壊させていきます。困惑する主人公にその生き物は告げます「自分は魔王ミルドラースのプログラムに擬態したコンピュータウイルスである。主はこの下らないゲームの住民が大嫌いだった。伝言を預かっている」

 

大人になれよ

 

困惑している未観賞兄貴姉貴達のために詳細をまとめますと

ドラクエ大ヒット

リメイクされる。一人称視点で冒険や登場人物との会話を楽しめるVRゲームとして稼働

ドラクエ嫌いの人がウイルスを送り込む

主人公がゲームで遊ぶ

主人公の視点で繰り広げられるストーリー(さっきまで見てた映像)

フィナーレ寸前でウイルス発動、ゲームがバグる←イマココ

 

ようするに全部現実だったってことですね。僕らはずっと一種のゲーム実況を見ていたと。少年時代がダイジェストだったのもビアンカへの気持ちに気づくのが遅かったのも全てプレイ前に設定したオプションによるものだったらしいです

 

その後お供のスライムがアンチウイルスだと分かりスライムが用意したワクチンプログラム(剣の形の何か)で世界は元に戻って映画はおしまいです

 

まあここですよね言われてる部分は、個人的にはこういうENDもありだとは思うんですよ。「ピクセル」に似たものを感じますね。初見からすればそれまでの話もつまらなかったとは思いませんでしたし、名作になる素質はあったのではないかと思ってます。

 

しかし、これはドラクエを知らない私の感想。この映画を一番楽しみにしていたのは他でもないドラクエファンです。かつて冒険した世界をスクリーンで見られる!そう思って見たファンはラストで一体どういう気持ちになったのでしょうか

 

ゲームの中の話、そんなことみんな分かってるんですよね。それでもその世界観に惚れ込み、のめり込んだ。そんな少年の日の思い出を再び味わえる。かと思いきやスクリーンからも「これはただのゲーム」「現実じゃない」「大人になれよ」

悲しくなるじゃないですか

 

冒頭この映画を「言われてるほど悪くなかった」と書きました。しかし、この映画を「ドラゴンクエストファンに向けた映画」とするのであれば

 

大失敗

 

で間違いないでしょう。ドラクエ(V)が好きであればあるほどこのラストで受けるダメージは大きくなるはずです

 

というわけで映画ドラクエの感想、いかがでしたか。個人的には悪くなかったのですが、炎上しているのも無理はない、そんな内容でした。何かが大きく間違ったんだろうなという気がします。ドラクエ好きの友人にはとても勧められないですね…

 

それではまた別記事でお会いしましょう、むらはでした