通勤中に見かける人達

学生の本分が勉強であるならば、我々社会人の本分は労働である。さあ、今日も金を稼ぎに行こう。

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いつもと同じ時間に起き、

いつもと同じ時間に家を出る。

いつもと同じ時間に駅に着き、

いつもと同じ時間に電車が来て、

いつもと同じ車両に乗る。

いつもと同じ風景が眼前を流れ、

いつもと同じプレイリストを聴きながら、

いつもと同じ駅に着く。

 

こんな風に毎日過ごしていると、通勤中に顔を覚えてしまった人というのが何人かいるわけで。今日は私の通勤を賑やかす精霊たちを紹介しよう。

 

クロノスタシス兄貴

毎日クソデカヘッドフォンでバンプオブチキンの「クロノスタシス」を聴いている。

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当時の最新曲且つ劇場版コナンの主題歌であり、バンプかコナンのどちらかについてさぞ熱狂的なファンなのだと推察されるが、ただのミーハーだった可能性もある。

クロノスタシスとはアナログ時計に目を向けた際、一瞬秒針が止まっているように見える目の錯覚現象のこと。

疲れている時にフッ…と時間が飛んだような感覚に襲われたら、既にクロノスタシス兄貴の射程圏内なのかもしれない。

 

ハンギョドンモーニングスター

重そうな鞄を揺らしながら駅へ駆けるJK(C?)。鞄の目立つところに大きなハンギョドンのポーチがついており、一見すると可愛いものが好きな今どきの女の子。

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しかし、一度戦闘モードに切り替われば鞄に偽装したモーニングスターを軽々と振り回し、辺り一帯を更地に変える。

必殺技は冷気を纏った一撃で敵を瞬間冷凍→爆砕する「破氷弾V(はぴだんぶい)」

 

鬼になる方の煉獄さん

いつも煉獄さんの羽織と同じ色合いのシャカシャカを着ているおばさん(?)。冨岡義勇のポシェット、伊之助の缶バッジまで装備するあたりかなりご執心の様子。外に向けて趣味をアピールしたがるのは別に構わないのだが問題はそこではなく……

 

      オ

            ン

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その見た目年齢で下はハーフパンツ、靴はスーパースター(バネの力で足が速くなる靴。瞬足の親戚)とはこれ如何に。たまにメゾピアノのトートバッグまで持ってる。よもやよもやだ。もしかしたら人柱かもしれない。

ちなみに今日はシャカシャカ着てなかった。

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電車が着いてドアが開こうかというタイミングで階段を上がってきて、黄色い線の内側で待ってる私の前にしれっと割り込んでくる奴

死ね!

 

ごちうさコーデマン

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兎とコーヒーカップが刺繍された黒帽子

チマメ隊がプリントされたトートバッグ

背中にチノが大きく描かれた黒パーカー

 

イギリス産業革命以前より各国の特務機関がその正体を探らんとする存在。しかし現在に至っても具体的な生態どころか、生命活動の有無すら分かっておらず、調査は難航を極めている。

特筆すべきはごちうさコーデマンの持つ人の理を越えた殺傷能力「ラビット・ハウス」である。ごちうさコーデマンの半径1.5km内に存在するホモ・サピエンスの組織構造が内部から崩壊、絶命するこの現象は、発動条件等その他一切が不明である。

有力説によれば、先史文明期には既にごちうさコーデマンは存在していたという。それらを裏付けるような遺産も多数存在し、秦国の中華統一や、ナポレオンの侵攻を後押しする形で「ラビット・ハウス」が発動したとする説も存在する。日本も例外ではなく、室町時代中期の絵巻物のひとつに、「ラビット・ハウス」による絶滅と思しき描写がされている。また明治政府の機密文書においては同様の現象が「血の香風」として記述されている。これらは日本において「ラビット・ハウス」が発動したことを強く裏付けている。

また、ごちうさコーデマンの存在は古生代より既にあったとする新説では、「ラビット・ハウス」の範囲が長い年月を経て縮小しているという理論が提唱されている。この理論と同時に発表された時間の経過と絶滅能力の減衰に関する方程式によると、白亜紀後期においてごちうさコーデマンが持っていた絶滅能力は、地球全土を「ラビット・ハウス」の範囲とするには十分な量であったことから、恐竜を絶滅させたのはごちうさコーデマンであるという説が誕生し、古生物学界を大きく揺るがすこととなった。

近年、東アジア地域を中心にチマメ隊トートバッグではなく秘封倶楽部トートバッグを持ったごちうさコーデマンが目撃されるようになった。此方は「東方ごちうさコーデマン」と仮称され、ごちうさコーデマンとの関連について研究が進められている。

 

ニセごちうさコーデマン

無地の黒パーカー

ちょっと良さげな素材の黒帽子

特筆事項なし。

 

 

東方ごちうさコーデマン

其ノ混沌ニ触レテハナラナイ

其ノ深淵ヲ覗イテハナラナイ

其ノ絶望望ンデハナラナイ