なんとでもなる筈だ

2021/10/16、この日はついに「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」のサブスク解禁でございます!全俺が泣いた。と同時にAmazonプライムの方では初代、Z、逆シャア、UCの見放題も復活!これはもう国が見ろと言っているのです。アニメ史に残る傑作映画を。

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しかしまあ現状はどうでしょう。あの素晴らしい映画が、主題歌だけ独り歩きして今や立派なネットミーム。我々は、閃光をバ鹿なウマ豚から奪還し、この素晴らしい映画を布教し、煉獄杏寿郎を超えねばならぬのだと、そういう覚悟で望まねばならない。ジークジオン。

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というわけで今回は、先日サブスク解禁された作品に絞ってガンダムシリーズの魅力をお伝えする回でございます。ガンダムシリーズは長いし、難しいし、用語ばっかりで新規獲得は難しい作品です。カボチャ男が踊ってる方がよっぽど分かりやすい。しかしそれは作品を難しく見ようとするからなのです。

ガンダムをロボットアニメだと考え、用語を必死に理解しようとするから大変なのです。ガンダムは戦争映画です。今からガンダムに欠かせない用語を知らない人でも分かる言葉に変換していきます。これさえ抑えれば大筋は分かります。後の用語は無視して構いません。

 

連邦→国連軍

ジオン→北朝鮮

モビルスーツ→戦車のこと

ガンダム→国連軍の最新型チート戦車

ニュータイプ→クソなろうチートエスパー操縦士

 

上記を覚えたら大丈夫。だいぶ雑だし間違いとも言える解釈ですが、こう考えるとストーリーを追うのが多少が楽かと思います。細かいことは見てりゃ自然に覚えてるもんです。それではゆるりと始めていきましょう。まずは初代「機動戦士ガンダム」です。

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ガンダムシリーズの始祖に当たる作品です。しかし当時はクソ難しい話を子供向けにやったもんですから、評価も芳しくなく放送打ち切りという形で最終回を迎えているという意外なスタートダッシュとなった作品。

それが再評価され、ここまで巨大なコンテンツに成長した要因。それは、やはり初代の構成、設定が優れていたこと。そして、今までのロボットアニメとは違う視点から戦争を描き抜いたこと。そこから生まれた強いメッセージ性があったことが挙げられるでしょう。これらは初代だけでなくシリーズ通しての魅力でもあり、シリーズを難解たらしめている要因でもあります。

そんな初代、注目すべきは戦争の描き方。

主人公アムロはいきなり住んでた街を北朝鮮軍に襲われます。

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そんでどうしようもなくなったところにたまたま国連軍の超最強チート戦車「ガンダム」を見つけます。それに乗ってみると意外と動かせたんですね。それで襲ってきた北朝鮮の戦車「ザク」に勝ちます。

f:id:muraha0314:20211017020706j:image素人がベテランを一撃で殺れるほどのチート兵器です

それで済めば良かったのですが、国連軍の機密に触れちゃってるわけですし、死にかけの指揮官の爺に気に入られちゃったりでアムロは国連軍の隊員としてやっていくことになるわけです。

ちなみにこの時の隊はほぼ壊滅状態で、アムロが所属した時点で、隊員のほとんどが民間人のボランティアでした。

ただの民間人が思いっ切り戦争に巻き込まれちゃって入隊しちゃって…ってとこから始まるんですよ。これこそガンダムが当時、他のアニメと一目置かれていた理由の一つだと考えております。

ついでに今、連邦だのジオンだのといった用語を変換した上で説明してみました。結構違和感なくないですか?実はガンダムに出てくる兵器って表向きロボットである必要ないんですよ。それをロボットでしか戦えなくしてる裏設定もまた秀逸なんですが。

ガンダムの代わりが戦車でも列車砲でもパンジャンドラムでもお話は作れるようになってるんですね。それくらい戦争を描くことに注力しています。ロボットアニメでありながらロボットはあくまでも兵器であり、舞台装置。メインは戦争に巻き込まれた人達のヒューマンドラマ。このスタンスが初代ガンダムを見る上で楽しんでいきたいところでございます。

 

放送順でいくと次はZガンダムになるのですが、まだ最後まで見てないので飛ばします。

 

次は劇場版 逆襲のシャア、通称「逆シャア」です。超人気作。

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シャアって誰やねんという声が聞こえる前に解説していきます。こいつです。

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簡単に言うとアムロのライバルです。元北朝鮮軍のエースパイロットです。まあまあ強いです。逆襲のシャアって言うくらいやし、仲悪いんやろなあくらいの認識でいいと思います。

この人がある日ブチ切れます。何故なら、国連軍が地球をダメにしているからです。初代ガンダムの国連VS北朝鮮の戦争は国連が勝ちました。その後、国連のお偉いさんや金持ちが好き勝手やって、庶民をいじめて、環境汚染をしてゴミカスゲロうんこ野郎な地獄絵図が今の地球です。これは閃光のハサウェイにも繋がる話です。

ブチ切れたシャアさんは同士を集めてネオ・北朝鮮軍を作ります。

「地球ぶっ壊して粛清したろ!」

そんなことを言い出すもんですから、アムロが止めようとするわけです。というわけで

地球人うんこ野郎派シャア

VS

地球人信じたれや派アムロ

による宇宙規模の大喧嘩が始まります。

映画の魅力としましては出てくる機体が大変かっこよいです。シャアもアムロもシリーズ屈指の人気機体に乗って戦うので大変に眼福なバトルです。またアムロとシャアの喧嘩に地球の存亡がかかっている。というガンダムにしては直球でビッグスケール、まさに劇場版に相応しい展開も見ていて楽しいものです。

 

次はUCなのですが逆シャアが頭に残ってるうちに閃ハサの魅力をお伝えしたいので飛ばします。好きな作品ですし、現在パチンコが熱いUCですが泣く泣く飛ばします。

 

というわけでついにお待ちかね(主に私が)の閃光のハサウェイです。

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主人公はハサウェイ・ノア、彼は逆シャアの時にアムロとシャアの大喧嘩を端で見ていました。そのせいか2人の思想の影響を強く受けています。彼はシャア同様、国連軍にブチ切れまして、国連軍をぶっ殺す組織「(株)マフティー」の代表取締役になっちゃいました。

舞台は逆シャアから少し後の地球。逆シャアで地球壊そうとしてたのは結局失敗しまして、地球の地獄絵図も相変わらずと言った所。マフティーVS国連軍の戦闘が始まるのかなあ?って所までが第一部です。

閃光のハサウェイは三部構成の映画でして、来年第二部公開だった気がします。まだ間に合います。

魅力はなんと言ってもその映像美。フィリピンのダバオが主な舞台なのですが、ホテルも、海も、夜空も、何もかも綺麗。特にホテル。海外のリゾートホテルって妙に現実味がなくてあまり憧れないんですけどね。あの美しさをまざまざと見せつけられようものなら明日にはパスポート取得もやむなし。

パイロット視点でダバオの星空を降下するシーンなんて胸の高鳴りが止まりません。

そして機体にも注目、閃光のハサウェイに登場する機体はとにかくでかいです。でかい上にお互いガンダムで撃ち合いながら高速戦闘という満漢全席の大迫力バトル。これに興奮しない男はいません、いたら間違いなく去勢済です。

あと、間違っても踊るカボチャ男は出てきません。

 

長々と思いの丈をぶちまけてしまいました。しかしそれほどまでにガンダムというのはよいものでして。コンテンツというのは知名度が上がるほど「名前は知ってるけどね…」みたいな人も増えまして、内と外の温度差を感じて寂しく感じるものです。ガンダムなんて特に初心者をおいそれと巻き込めるようなものでもありませんから、きっと我々のことを底なし沼から手を伸ばしているバケモノのように思う人もいるでしょう。

しかし我々は皆様に知って頂きたいのです。ガンダムは難しいものじゃない。順番なんかどうでもいい、設定なんかどうでもいい。ガンダムの魅力はそんなものに縛られはしない。我々は泥沼に沈む怪物ではありません。花畑で遊ぶ可憐な妖精です。皆様と遊びたいだけの無邪気でピュアな小動物なのです。どうか怖がらないで、一緒に宇宙世紀の旅に参りましょう。あ、でも

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ゲーセンで暴れてる連中とは関わんない方がいっすよ。