ただの原作紹介になりつつあるテニミュ観劇記その4

えー、本日はインタビューよろしくお願いいたします。

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はい、よろしくお願いします。

 

では、軽く自己紹介を、どうぞ。

 

日吉若。2年、アグレッシブベースライナー。性格は冷静沈着で、他人に流されない。少し神経質な面もあるが常に前向きで、虎視眈々と正レギュラーを狙っていたようだ。誕生日は12月5日、血液型はAB型、好きな言葉は

下克上だ!

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S2

芥川慈郎VS不二周助

↑もうこれやめる

 

この試合自体はミュでも原作でもあっさり不二先輩が無双してしまい「え?氷帝ナンバー2...」と若干モヤりつつの結末となる。が、この後を考えるとそれもやむ無し。

 

しかし驚くべきはジローそして不二先輩のクオリティである。

まずはジロー。

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はいかわいい。こんなイケメンを3次元に召喚しろなどという無理難題。「超絶鬼畜一休さん2〜和尚の逆襲〜」の第1話で吹っかけられてもおかしくない、まさに無理難題である。

が、それをやってのけるは我らが超絶鬼畜一休ことテニミュキャスティング陣。

しかし、外見だけでは攻略できないのがこのジローというキャラクターの難しいところで。

何しろこの男、自分の出番と面白そうな時以外は常に爆睡をかましており、基本的に樺地に担がれている。

そのくせ一度目覚めるとネズミ花火のように走り回り嬉C!楽C!とはしゃぎまくる。可愛いね。

如何に完璧な外見であろうともこの面倒くさ可愛い性格を目の肥えたオタク共の前で演じ切らなければならない。

どうじゃ一休、この条件に見合った完璧なキャスティングなどできるわけが無かろうぞ。

 

できちゃった...

 

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目覚めた瞬間から舞台上を右へ左へ駆け回り、歌唱パートでは何処からか榊監督のパペットを持ち出し、まさに芥川慈郎。これほどまでのものを見せられたらもう納得するしかないのである。

 

そして不二周助についても語らねばなるまい。これはテニプリに限らずあらゆる作品の3次元化における永遠のテーマなのだが、不二先輩をミュに召喚するにあたって「糸目キャラ実写問題」を避けて通ることは出来ない。

例えば、原作不二先輩に限りなく近いそっくりさんを見つけ、終始目を閉じた状態で演技させたらどうなるか。おそらくとても気持ち悪いことになる。現実世界に特別な事情もなく糸目を貫く人間など存在しないからだ。これが私の提唱する「糸目キャラ実写問題」である。

2次元において糸目キャラが輝きを放つのはひとえに糸目という要素が持つギミック的な強さ故である。感情表現における超重要要素である「瞳」を封じることで感情を覆い隠す。それがある瞬間に開いた時、それは今まで1度も見せてこなかった本気であったり、普段の性格を変えるほどの激しい怒りであったり、ここが正念場なのだと嫌でも思い知らされる鋭い眼光。これは2次元だからこそ許される表現でありギミックなのである。

つまりミュの不二先輩は、目の開閉に頼らずに「温厚でミステリアス」な普段の姿と「コートを支配する圧倒的強者」な試合中の姿を演じ分けなければならない。しかも不二先輩はテニプリ屈指の超人気キャラ。役者にかかる期待と重圧は計り知れないものだ。計り知れないものなのだが…

おお、見よ。舞台上を優雅に舞う不二周助の姿を。優しくもどこか底の見えない微笑みを湛え、試合ではまさに目の色を変え、三種の返し技を矢継ぎ早に繰り出していく。そしてなんと言っても圧倒的に強い。その佇まい、振る舞い、表情、全てが強い。

 

なんというかテニミュって「こんなイケメンだらけの世界、漫画の話だっつーの。真に受けてどうすんだよへへーん!」って思ってる私のようなチー牛オタクの心をそれはもう念入りに細かく細かくボキボキのメキャメキャにへし折ってくるのよくないと思う。だってこの後手塚&跡部出てくんだぜ?ブスには夢も希望もないのかよ。

(続)